ヨガを始めたばかりの頃、ダウンドッグは私にとって「お休みのポーズ」ではありませんでした
むしろ
「頑張るポーズ」
「はやくおわれ〜😫」
という感じ
当時の私は身体も硬く、運動習慣もほとんどありませんでした
腕も肩もつらい
首も苦しい
呼吸もしづらい
「これのどこがお休みなんだろう?」
そんなポーズだったと思います
でもヨガを続けていくうちに、いつの間にかダウンドッグは本当に「お休みのポーズ」になっていました
なぜ同じポーズなのに、こんなに感じ方が変わったのでしょうか
初心者のダウンドッグがつらい理由
ダウンドッグがつらくなる大きな理由のひとつに、体重が腕側に乗りすぎてしまうことがあります
特にヨガを始めたばかりで腿の裏側が硬いと、脚を伸ばしたときにお尻や腰、背中まで引っ張られ、身体を十分に後ろへ運びにくくなります
すると体重が手の方へ移動しやすくなります
腕や肩で身体を支える割合が増え、肩や首まで力みやすくなる
そうなると呼吸もしづらくなります
私が昔感じていた
「腕がつらい」
「肩がつらい」
「息苦しい」
「はやくおわれ〜」
という状態です
最初から膝を伸ばさなくていい
ダウンドッグを見ると
「膝を伸ばさなきゃ」
「かかとを床につけなきゃ」
と思う人も多いかもしれません
でも、腿の裏側がまだ硬い人が無理にその形を作ろうとすると、かえって身体を後ろへ運びにくくなることがあります
そんなときは、かかとを上げて、膝を曲げます
そして、お尻を後ろへ引いて、できるだけ体重を足側へ移してみます
すると腕や肩の負担が軽くなり、背中を伸ばしやすくなります
呼吸もしやすくなってきます
膝が曲がっていても
今のその人にとって
背中が伸びて呼吸ができるのなら
まずはそこからでいい
身体が変われば、ダウンドッグも変わる
ヨガを続けて腿の裏側が少しずつ柔らかくなってくると、やがて膝を伸ばしやすくなります
足首の関節の形などによって、かかとが床につきにくい人もいますが、身体の変化とともにかかとを下ろせるようになる人も多くいます
ただし、脚を伸ばせるようになっても大切なのは、体重を後ろへ運び続けること
腕だけで身体を支えるのではなく、手から背中、骨盤、脚へと身体全体がつながって伸びていく
そうすると本当に、犬が下を向いて
としているような感覚になってきます🐕
すぅ〜〜〜
はぁぁぁ〜〜😮💨
身体が伸びて気持ちいい
呼吸が深くなる
そして、少しずつ余分なことを考えなくなっていきます
アーサナが瞑想になる
ヨーガ・スートラには
「スティラ・スカム・アーサナム」
という言葉があります
アーサナ、つまりヨガのポーズは
「安定していて、快適である」
という意味です
これは単に「楽なポーズをする」ということではないと私は感じています
身体の必要なところはきちんと働いている
でも余計な力みはない
呼吸が深まり、意識が今の身体へ集まっていく
すると
「ここをこうしなきゃ」
「あと何秒?」
「つらいなぁ」
そんな思考が少しずつ静かになっていきます
心は静か
私の場合、ダウンドッグでは「シャキッとしながら静か」という感覚になります
身体を床に預けて、ほわわ〜んと緩みながら静かになるシャヴァーサナとは、少し違う静けさです
アーサナを取りながら集中が高まり、呼吸が深まり、やがてその時間そのものが瞑想のようになっていく
私にとって、それはとても心地よく、至福を感じる時間でもあります
22年前
「はやくおわれ〜😫」
と思っていたダウンドッグが
今では
「すぅ〜〜〜、はぁぁぁ〜〜
伸びて気持ちいい〜〜〜」
そして静かになるポーズになりました
ヨガの面白さは、ポーズの形ができるようになることだけではありません
身体が変わり
身体の使い方が変わり
呼吸が変わり
同じポーズの中で感じるものまで変わっていく
今つらいダウンドッグも、いつか「お休みのポーズ」になるかもしれません
その変化を急がず、今の身体に合う場所を探しながら楽しんでみてください
